おッSUN！キャンプ

福島県でのキャンプは２５年振りでしたが・・・

クマ注意の警告三回と　晩飯を吹っ飛ばされタープまで傷つけられた安達太良下ろしの強風に　チキンハートのOSSUNはシッポを巻いて逃げ帰ってきました

５月も気が付けば下旬が近づいているのにキャンプに行けてないことに焦り始め　最終週に時間が取れるので好天を見計らってキャンプへ行くことにしました

でも場所はどこにするか？　昨年春に仙台に帰省して以降のキャンプは　全て宮城県内のキャンプ場や野営場でした

せっかく南東北に住んでいるんだったら　ファミキャン時代に行ったきりご無沙汰してる福島県にもフィールドを広げようと思いました

福島県は　言わずと知れたキャンプ場多数県で　スーパーオートキャンプ場から無料で利用できる無名野営場まで　他県よりも数もバラエティも豊富な地域です

そこからどこを選ぶか？　ソロキャンパーのOSSUNとしてはスーパーオートキャンプ場は除外し　できるだけ野営感があるところ　っていうと無料のキャンプ場が比較的条件に叶うところが多い

で仙台から比較的近場ということで　先日５月５日に偵察してきた二本松市の“市営あだたら高原野営場”に行くことにした　ここは届出でするだけで無料で利用できます

“近場”と言っても仙台中心部から直行すると高速利用で107kmほどだ

ではいつ行くか？　週末の土日では混雑するだろうからと当初は平日28日(火)から一泊と考えていたところ　天気予報を見ると28日から翌日に掛けて雨予報だ

なので一日延ばして　29日から一泊の予定で行くことにした
Yahooで見た“あだたら高原野営場”の29日(水)からのピンポイント天気予報では　徐々に回復していくようだ

車への積み込みは既に27日にほぼ済ませてあるので　後は冷蔵庫からクーラーボックスに食材を入れるくらいだ

29日朝9時過ぎに出発　仙台宮城ICから高速に乗りましたが　空はまだ雨上がりの曇り空

福島西ICで高速を降り　近くの“ヨークベニマル吉倉店”に寄っていきます


生鮮食料品等を買い出しです

では野営場に向かいます　スーパーからは25km余りのようです

“あだたら高原野営場”まで　高速インターからだと二本松ICの方が距離的に近いしICの近くに大型スーパーのヨークベニマルもありましたね

国道459号線を南下してくると道路左側に駐車場が見えてきます

その駐車場が“あだたら高原野営場”を利用する人の駐車場です

５月５日に偵察に来たときは　１０連休中でもありキャンプ場は沢山のキャンパーがいました

しかし今回は５月下旬のウィークディですから誰もいません
前日に二本松市役所に予約の電話を入れたときに聞いたところでは　OSSUNの他に数名の予約者いるような話をしていましたが　今のところ見当たりませんね～

設営が終わったのは丁度午後１時でした

昼食として準備していたのは乾麺の“ひやむぎ”です　ここの炊事場の水は水道水であることを予約電話時に確認しています

茹でた“ひやむぎ”をこの水道の流水で冷やす予定だ　お湯が沸くまで手洗いに行ってきましょう

工事車両や作業員の方がいたのでトイレは工事中と分かっていましたが　近くまで行ってみると　作業員の方から「ここは使えないので管理事務所のトイレを使用してください　なお炊事場の水も後１時間程度出ません」と告げられた

偵察時に見て　この野営場の唯一の欠点はこのトイレでした　和式ボットンで大分使い込まれて古くなっており　衛生状態も“推して知るべし”ですよ

トイレ棟を工事しているということは　二本松市役所が改築工事を始めてくれたのか～と思い「水洗トイレになるんですか？」と思わず作業員の方に尋ねてみた

すると「いや綺麗にしているだけです」という連れない回答　っく～残念！
それに水も使えないとなると“ひやむぎ”は作れない

ちなみに管理事務所のトイレも同じ和式ボットンですが　衛生状態はいくらか“まし”ですが造りは同じです　ここの水道もトイレと同じ配管をつかっているらしく出ませんでした

この管理事務所に管理人は常駐していませんし　偵察時も施錠されて閉鎖されていました
管理人が居ない分　いろんな貼り紙があります

やたらに詳しいクマ注意書き

念のため水は５リッターポリタンクに持って来ていたので何とかなるが　沸かしていた水は無駄にはできないので　非常食として持っていたインスタントラーメンを作ることにした　なお鍋のお湯が多過ぎるのでケトルに入れました

まあトイレの工事と水道の一時的止水は　予約電話の際に言って欲しかったなぁ～二本松市役所さん！

さあ昼食も済んだので　例によって設営の汗を流しに温泉へ行きましょう
温泉はこの野営場の真ん前にある“スカイピアあだたら”です

google earthで見ると・・・　↓　こうなります
https://earth.app.goo.gl/v5s2u8
ここは日帰り温泉と共に　スポーツ施設と特別養護老人ホームも併設されています

歩いても行けますが　軟弱OSSUNは車を使いました　朱線が車の動線です

ここは街から離れた山の中ですが　立派な施設です

ウィークディにも関わらず　結構な人数の利用者が無料休憩所に入っていますね～

フロント前の売店も大きい

今日は水曜日なので男女のお風呂場が逆になるようです【前掲イラスト図※参照】

入浴客が沢山いらっしゃいますので写真撮影はこれが精一杯でした
フィンランド式ドライサウナをはじめ　色んな湯船がありました

源泉は岳温泉なんだ～！

風呂上がりに休憩所にあるレストランでソフトクリームを食べてから帰りました

ここは標高が高く眺望もまあまあなので展望所が設けられています



では帰ります　野営場はスカイピアから出てくると目の前にあります

野営場に戻ってきたのは午後３時前ころ　駐車場にパトカーが駐まっていて　お巡りさんが“熊　出没注意”の看板の側に立っていました

この看板　来たときもあったかな～？記憶にないけど上部の張り紙には「平成30年8月30日(木)、近隣で熊が目撃されました。」と去年の目撃情報が掲示しているということは既にあったのかも・・・

そんな思いを抱きながらテントサイトにランタンの準備をしようと車のトランクを開けたところ　お巡りさんが近づいてきて「こんにちは～　今朝　この付近で熊が目撃されましたから　十分注意してくださいね」とアドバイス？警告？がありました

「分かりました～！」って明るく返事しましたが　クマが出ることはないだろうし　あまり気にしていませ～ん

ランタンの準備が終わり　そろそろ薪グリルを準備します
ロゴスの“たき火台シート”を二枚敷きです　耐熱温度500℃だと心許ないと思い二枚にしました

風が強くなってきて吹いてくる方向が目まぐるしく変わります　一応その時の風上に向けて薪グリルをセット

風向きが変わる度に薪グリルも向きを変えます

各ランタンへの給油も終わっています


ハリケーンランタンの“デイズ”とペトロマックスの“HL1ストームランタン”もスタンバイしてま～す！

まだ４時前なので少し早いですが炭を熾します

炭を熾している間に料理の下ごしらえをやっておきます　メニューは“スタミナ豚肉ピーマン”です　簡単に作れて美味しい料理です

上の写真ではエノキダケを盛り付ける写真が撮れていませんね～　本来のレシピと写真は“2018年08月30日山奥の田代高原キャンプ場でソロキャンプ　【後編】”を御覧ください

ここで炭火で焼こうとウィンナーも持って来たことを思い出しました　４本１パックを２パック持って来ました　焼いて食べたら美味しかったので　２パックとも頂きます

では　“スタミナ豚肉ピーマン”に取りかかります　具材を全部グリルパンに入れて塩コショー＆黒瀬スパイスで味付けし　10分間焚き火に置いておくだけです

この頃だったか　地元の方と思われる中年の男性二人から　やっぱりクマ出没情報があるので注意するよう警告がありました　ただ「この辺のクマは大人しいから音を出していれば寄ってこないので大丈夫」という心強いアドバイスもありました

なおそのお方はOSSUNのヴェイパラックスランタンに興味を示し「自分は海釣りをやるがこんな真鍮製のランタンなら錆びなくていいだろうなぁ」というお褒めの言葉をいただき　OSSUNサイトの裏にある藪に消えて行きました

グリルパンの10分を待つ間にキャンプ場内をブラブラします

時刻は４時５０分を過ぎたあたり　工事中のトイレです　作業していた人達はお帰りになりました

炊事場

ちなみにこの頃には水が出るようになっていました

テントサイト遠影


クマ注意看板とOSSUNサイトとの位置関係

テントサイトに戻ってきたころだったか　５人連れの男性群が現れ　その中の二人は“二本松市役所”と刺しゅうの入った作業服を着ていました　その作業服の一人からまたもやクマ情報と警告がありました　これで三度目ですと話すと恐縮していました

まぁ心配していただいているのですから　ありがたいと思わないといけませんね

この頃から風が更に強まってきているのを感じていました　タープがバサバサ煽られます
そしてOSSUNサイトと正反対側にドームテントを建てている人が現れました　タープは張らないようです

“スタミナ豚肉ピーマン”はできたかなぁ？
と蓋を取ってみると・・・え゛～っ　焦げてる～！

計算してみると　グリルパンを薪グリルにセットしてから凡そ20分経過しています
レシピの倍の時間火に掛けていたことになります　そりゃあ焦げるよ！

まぁ仕方ありません　晩餐の準備を続けます

さあ宴会の始まりだ～！と思った瞬間！！！
突風に煽られてテーブルがひっくり返りそうになりラジオやマグカップ　缶ビール等が地面に散らばったけど　からくもスタミナ豚肉ピーマンと刺身は守ることができました　ふぅ～

と安心していると　再度突風がきて今度はテーブルが吹っ飛ばされ　タープの張り綱のペグ（ソリステ20）も１本抜けて飛んでしまい“行き方知れず”になってしまいました

そして　あ゛～！！　まだ一切れしか食べてない刺身が～・・・スタミナ豚肉ピーマンもフィールドに散乱しています

しばし放心状態・・・
もう３秒ルールも効きません

そして上を見上げてみると・・・ななな　なんじゃこりゃ～！！！

HILLBERGの“タープ10ウルトラライト(レッド)”が破れている～！！！

“心”も破れました・・・

せっかく作ったご馳走は無くなり　タープまで傷ついて・・・
風は弱まりそうもない・・・　クマの警告が三回もあったし・・・　時刻は17時半・・・　帰ろう・・・

撤収が済んだのは19時頃です　既に陽が落ちています
帰りも高速を使い　家についたのは21時前でした・・・

おしまい

追伸：リベンジを誓います　I shall return！

帰宅後　前掲のYahooの天気予報を確認したところ29日15時は「風速4m/s」となっています　「風速4m/s」とは“ビューフォート風力階級表”の「基準説明」では“木の葉や細かい小枝がたえず動く。軽く旗が開く。”とあります　とんでもない！体感では「風力階級」が６か７くらいでしたよ！

タープは帰宅後速やかに　ヒルバーグ製品の輸入販売を担う“A&F Corporation”とメールのやり取りの後に補修に出しました～