パイプラック 【1号機】 自作

ossun

2018年07月16日 11:28

キャンプテーブルに取り付けられるステンレスパイプを使ったラックを作ってみました

これにシェラカップ等の小物類を吊り下げればキャンプのテーブルも広く使えます
キャンプではシェラカップやオピネル またキャンドルランタン等 とにかく多くの小物類が狭いテーブルを一層狭くしています
そんな不便を解消できるラックを作ってみました

ことの始まりはこれです

これは机にクランプ部を挟み込んで縦横に空いた穴にカップホルダーや灰皿を付けられるというPC関連のサプライ用品です

サンワサプライ(株)のHPから画像借用(廃番商品)

こんな感じで組み合わせます 縦横に穴があるので縦板にも付けられます

何十年も前に購入したgoodsです 我が家にはカップホルダー2個と灰皿1個の計3個ありました 現役なのは1個だけで残り2個は家のPCジャンクボックスに入っていたものです

その残っていた2個のクランプ部を使ってキャンプ用のラックを作れないかと思いついたのがきっかけです

で最初に作ったのが “2015年10月24日“天空のキャンプ場” 柴崎地区健康レクリェーション施設”でデビューしたこれです

Φ9.5mm × 910mmのステンレスパイプを二等分にカットしてますので 縦棒の長さはそれぞれ455mmとなります

横棒はΦ6mm × 430mmのステンレスパイプですが 430mmという長さは製作会社であるモリ工業㈱のHPで見ると製品規格のようです

横棒と縦棒の接続は 縦棒の上端に付けたパイプキャップにΦ6mmのパイプが入る横穴を開けて通しています

横棒をΦ6mmのパイプにしたのは 収納時Φ6mmパイプをΦ9.5mmパイプに入れ込むことができるからでした

縦棒の下端処理は パイプをクランプの穴にとおしパイプの穴に長めの六角ボルトを入れ込むと少しキツくなったので その状態で使っていました

こんなイメージです

そんな中途半端な留め方なので重量物は下げられないことや 横棒の長さも焚火テーブルの長さに足りないこと等 goodsとしては未完成品であるため改良の余地があるとしていましたが長く放置状態でした

でもあるときYoutubeで某キャンプ動画を見ていたところ 同じ発想のラックをテーブルに取り付けている方がいるのに気付きました それでOSSUNも思いだし何とか完成品を目指そうと思ったんです

最初に考えなければならないのは 縦棒をクランプにどうやって固定するか という問題です

クランプには背中に使わない穴が開いています

この穴は径が小さいので カップホルダーや灰皿の取付け棒は入らないし何のためについているか分かりません

この穴に蝶ボルトを付け 縦に入ってくるステンレスパイプを横から押しつけて固定するという方法を採りたいと思います

こんなイメージです

蝶ボルトを付けるにはその横穴にネジ切りする必要があります

なので蝶ボルトとタップを購入 タップハンドルは以前から持っていました

なお横穴の直径を測ったところ9mmだったのでタップと蝶ボルトは10mm径を購入しました
また屋外で使うものなので 蝶ボルトは高価ですが錆びにくいステンレス製を選択

早速ネジ切り


この製品の素材はABS樹脂なので簡単にネジ切りができました

こんなに簡単なら なぜもっと早く気が付かなかったんだろ・・・?

しっかり雌ネジ目が切れています

取り付けてみます

イメージどおりしっかり固定することができました

次に横棒ですが Φ6mmのステンレスパイプは製品として長さ430mmまでしかないようなので 縦棒と同じΦ9.5mm × 長さ910mmのステンレスパイプをそのまま使うことにしました

縦棒と横棒を接続するリングです やっぱり錆びにくいステンレス製の足長アイボルトを選びました

横棒の太さはΦ9.5mmですからアイボルトの内径20mmには楽々通ります しかし余裕があり過ぎて横にずれてアイボルトから抜け落ちてしまう可能性があります
抜け落ちへの対処として ダイソーで目玉クリップを買ってきて両端に一つずつ取り付けました

これでほぼ完成です

なお 蝶ボルトで縦棒を強く締め付け過ぎると縦棒パイプが凹んでしまう危険性があるので 初期バージョンで使っていた六角ボルトを同じ所に再挿入することでペチャンコに潰れるのを防止しました 挿入後に蝶ボルトでギュウギュウに締め付けています

さらに鍋つる状の物も吊り下げられるようフックを導入

このフック“C”の内径が9.8mmなので Φ9.5mmのステンレスパイプにシンデレラフィットでした


完成です
先日 某無料キャンプ場の偵察に行ったときに試用してみました

テーブルが広く使えて勝手がいいですね 狙い通りです

なお横棒の抜け落ち防止用に使ったのが”目玉クリップ”じゃあ何かオシャレ感がないので その後にこちらに変更しました

ただクリップ部の直径がパイプよりも大きいのでスースーと動いてしまい 抜け落ち防止の役目を果たさないので 内側に薄いゴムシートを貼り付けました


これで完璧です

フィールドデビューがたのしみです

おしまい

編集後記
 完璧と思われた今回の自作ラックですが 素人ならではの見落としがありました
 クランプ部の素材が“ABS樹脂”ですので どういうものなのかWikipediaで見てみると
  ・ 耐候性はあまりよくなく、長時間直射日光を当て続けると劣化する。
  ・ 一般に耐薬品性には劣り、アルコール類、鉱物油、強酸、強アルカリなどの付着により劣化し、ケミカルクラックの要因となる。
 という特徴があるようです

 この自作ラックはキャンプという屋外で使うことを目的としているので“耐候性がよくない”とか アルストを使うこともあるソロキャンパーとしては“アルコール類への耐薬品性が劣る”いうのは致命的欠陥じゃね!?

 2号機編へつづく


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