“ミニ焚き火台”用アルスト自作

ossun

2016年01月31日 14:44

何らかの理由で,昨年11月8日にアップしたこの記事が消えてしまったので,再アップします

先日入手した“ミニ焚き火台”用に,アルコールストーブを作ってみました

インスタントラーメンも作れてメスティンでご飯も炊ける能力を持っています
9月13日付けの“緊急報告 話題のミニ焚き火台”でも話題にしましたが,この“ミニ焚き火台”にTrangiaのアルスト“TR-B25”は入りません

じゃあどんな燃料で使うか?と考えましたが,これに似合う火器はやっぱりアルコールストーブだろう!ということで自作することにしました

YouTubeにはアルストを自作した方々の動画が沢山登録されていますので,それらを参考にしました

なお,今回の作成方法はYouTubeを参考にしたOSSUNの自己流ですから,この記事を基にして自作する方がおられましたら自己責任でお願います

まず,メインの素材を何にするか この焚き火台に入る直径でなければなりません
候補にしたのは次の二つです

“ウコンの力Super”と“Asahi SuperDRY”135ml缶です
では缶が焚き火台に入ることを確認します

両方とも使えるなら,太い分だけアルコール燃料が多く入るSuperDRY缶を選びます
ちなみに通常の350ml缶とこの135ml缶を並べてみます

135ml缶は結構小さいですよ
アルストを作るにはこの135ml缶を二つ使います

まず,ミニ焚き火台をPC内に再現します

数値(単位mm)はOSSUNが定規で測ったものです

SuperDRY缶もPC内に再現します

PC上でも“ミニ焚き火台”に入れてみます

まず,この缶の下から33mmの高さでカットした物を二つ作り,その内の一つにはジェット孔と燃料注入口を開けます 残った缶の一つから内壁用のアルミ板を切り取ります

図面上で完成版をミニ焚き火台に入れてみます こんな感じになるんだ…


では作製を始めます

まず炎の出口になる“ジェット孔”を缶に空けます
最初に孔の位置決めをするための作業です
A4の紙を適当な幅で細くカットします

それを缶に巻き付けて,缶の円周の長さでカットします

カットした紙テープを,半分に折り,また半分,また半分と四回折っていきます

すると折り目が均等に15か所できます その折り目の線を鉛筆でなぞって黒く目立たせます

それを缶に巻き付けてセロテープで留めます

鉛筆の印の上部にジェット孔の位置を16か所マジックでマークします

マークした所をポンチで凹みをつけてマークしていきます

ポンチでマークした所をドリルでジェット孔を空けます
ドリルは2mm径を使いました

綺麗に空きました

次は,燃料注入口を空けます
円切りカッターを使いますが,ジェット孔に定規を合わせて中心点を決めます

中心点をポンチで軽くマークします

中心点に円切りカッターの針を合わせ,半径15mmで円を描くようにカッターの刃を回して行きます

このとき,力を込めずゆっくりと軽く何回も繰り返し根気よく刃を回します
力を込めすぎると,中心点に合わせたカッターの針が缶を突き破ってしまい刃がずれてしまいます

綺麗に切ることができました


では,いよいよ本体のカットに入ります
本体をカットしてからジェット孔や燃料注入口を空けるのは,押さえが効かず作業しづらいと思います

燃料注入口の切断面は,やすりを使ってバリを落としておきます 丸状の棒やすりを使いました

SuperDRY缶は,底面から33mmの高さでカットしますので,その高さに合わせてカッターの刃をセットします

今回は,家にあった端材とカマボコ板を使いました 端材が縦横につながっていますがカットとは何の関係もありません
台所にあったカマボコ板三枚で丁度33mmくらいですので,これにカッターの刃を木ネジで固定します

これにSuperDRY缶を押し当てて何度も地道に回転させて缶に傷を付けていきます

このとき,力を入れ過ぎると刃が上下にぶれて綺麗な傷にならなくなってしまうので注意します

やっている途中で気がついたのですが,カットする前に缶にプリントされた図や文字等を落とします DAISOで買ったスチールウールたわしで磨いて落とします

ではカットを再開します
ある程度傷がつくと,指で押すと切れ口ができますので,そこからなぞるように指で傷を押してカットしていきます

切断後,やすりでカット部分のバリ取りすれば外側部分完成です

残りの部分は使いません

次は下側パーツを作ります
二つ目の缶を,上側パーツの作成と同様に底面から33mm部分をカットします

カットできました

下側パーツに上側パーツが被さりますので,被せやすいように下側パーツの側面をラジオペンチで内側に折り込んでいきます

次は,下側パーツをカットした残りの部分を使います
金切ばさみで,適当な部分から垂直に切り込みを入れ,上部に達したら横に切っていきます

このようなアルミ板ができました

これを先ほどの下側パーツの底面にある溝の径に合わせた筒にしてホッチキスで留めます

最初の一か所は通常の№10のホッチキスで留められましたが,二か所目をやろうとしても針が通らなかったので,№3のホッチキスで留めました
筒ができたら,余分な部分は金切りばさみでカットしておきます

筒の下側に三か所の燃料流入用の切り込みを入れます

切り込みを入れた方を下にして,下側パーツにセットします

そこに上側パーツを被せていきます

手を使ってゆっくり均等に止まるまで押し込んでいきます 乱暴に押し込むと上側パーツのアルミが裂けてしまう危険があります

完成です!


Trangiaのアルストと比べてみます

早速アルコールを注入し燃焼実験してみます 約60cc弱のアルコールが入りました

点火して燃焼時間を計測します

やっぱり炎は見えませんね~

燃料満タンでの燃焼時間は18分半余りでした

室内に持ち込んで暗くしてみました 綺麗な青い炎です

インスタントの袋ラーメンを作ってみます

美味しくいただきました~

翌日,メスティンでご飯を一合炊いてみました 噴いてきたので水を入れたコップでフタを押さえています

約14分半で炊きあがりました 蒸らし時間をおよそ15分くらい取ります

うまそうです 丁度いい具合にお焦げもできました

アルストにアルコールが残っていましたので,ボトルに戻しておきます

炊きあがったご飯は,お昼のラーメンの汁に入れていただきました

んまかった~!

女房から“お焦げが欲しい”と言われたので少しあげました

おしまい

追伸:毎日ラーメンばかり食べている訳ではありません


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