2021年04月07日
タープポール ショックコード交換顛末
ピルツ7のセンターポールとして使っている“mont-bell”の【アルミタープポール180(3本継)】のショックコードを交換しました
ショックコードをポール内で留めている器具の名称が分からないので このブログでは一応【ストッパー】と呼ぶことにします
ショックコードをポール内で留めている器具の名称が分からないので このブログでは一応【ストッパー】と呼ぶことにします
ピルツ7には純正のポールが付属していますが 使っているうちに曲がってしまったのでもっと強度があるmont-bellのタープポールに替えています その経緯は【2014年11月15日ピルツ7のポール交換】を御覧下さい
上記の記事の中でも述べていますが 純正ポールは長さ1800mmでφ16mmのところ OSSUNがピルツ用に購入したポールは長さ1800mmで【φ22mm】という仕様です
しかしこの長さは先端部の60mmのピンは含まない長さです つまり先端ピンを含む長さは1860mmとなり これでピルツを張るとスカートが浮いてしまいます
そこで3段つなぎのタープポールの最上部の節をパイプカッターで40mmカットしています
なおピンの長さの60mmをカットしなかったのは 切り過ぎて失敗しないよう“念のため”です
これで先端ピンを含んだポール長は1820mmとなります そして先端のピンには60mm長の木製丸棒を被せています ※赤テープは外れたときに探すときの備え
この丸棒のサイズは長さ60mmですが 先端ピンを差し込む長さ40mmの穴を開けています
純正のポールは先端部までφ16mmであり先端ピンはありません これはワンポールテントの頭頂部に当たる部分がピン状だとテント生地を突き破ってしまうからです
また ハーフインナーを吊り下げるときの先端サックはタープポールの細い先端ピンのままだと やっぱり突き破ってしまうリスクがあるので丸棒を被せているんです
なお丸棒はφ18mmとφ16mmの2種類作っています
しかし丸棒の中心に穴を開けるって 相当難しかったなぁ 何度も作り直しましたよ
ポールを40mmカットすると全長がその分短くなりますから 元々入っていたショックコードも緩んでしまい 煩わしいので いつだったか切断していました つまりショックコードで繋がっていないバラバラポールな状態でこれまで長く使ってきたんです
まっ しかしコロナ禍で家に籠もっていますから この機会にショックコードを付け替えてみようと思いたった次第です
問題はショックコードがポールの内部で“どんな仕組み”で留められているかということです
アウトドアメーカーのホームページには ショックコードの交換方法を載せているところもありますが ほとんどテントポール用のショックコード交換でした
テントポールのショックコードの場合は ポールの両端末にある金具に直接結ばれていますが タープポールの場合は ポール内で留め金みたいな器具で設置されています
一般的なストッパーはこんな針金バネのようです
こんな金具をどうやって引っ張り出すのかネットで調べて見ると・・・
針金ハンガーを・・・
バラしてフックを作ります
こんな感じ
これをポールに入れストッパーに引っ掛けて引きずり出すというやり方です
まず それを“mont-bellポール”の最上段の節のポールに突っ込んでストッパーを引きずり出すと 針金バネ状ではなくスチール製の固いリング状の輪っかが出てきました とても固い金属で アルミのように柔らかではありません
ちなみにポールから出し切ってしまうと新しいショックコードを繋いで再挿入するのが面倒だと思い 出し切らないで入口付近で止めています
YouTubeで事前に調べたところでは 一般的に上掲の針金バネのストッパーで留まっているものと思っていたのですが mont-bellのポールは違うんですね・・・
次に最下段のポールからリングを引っ張りだそうとしましたが 手持ちでは固くて困難でした なのでバイスに引っ掛けて引きずり出しましたよ
力任せに引き出したのでリングがポールから勢いよく飛び出してしまい・・・
その勢いでリングがバイスに当たって歪んで潰れてしまったようです
さてmont-bell仙台店で 1m@¥63ショックコードを2m買ってきています
これをまず最下段のポールリングに結びつけてポールの口へ入れ込みます
そしてそのリングをφ15mmの木丸棒でポールの奥へ押し込もうと思います
とても固かったので こんな感じで金槌で丸棒を叩いて押し込みました
途中まで入れたところで気付きました 丸棒を抜けるのか? 間抜けなことに 丸棒が抜けなくなっていたんです! 15mmの丸棒とφ3mmのショックコードですから ポールの口径の16mmにはそもそも無理スジだったんです アホですね~!
そこで今度は丸棒を抜くため 金槌でポールを叩いてみたり・・・
両手で引っ張ってみたりと大苦戦!プライヤーでポールを挟んで抜こうともしています
大汗かいてやっと抜けたと思ったら 新しいショックコードが切れてしまっているではありませんか!ポールと擦れのが原因ですね・・・
そして抜く際に 金槌で叩いていることやプライヤーで挟んでいることから 無残にもポールは傷だらけ!
おまけに押し込んだリングも ポール内でカラカラと遊んだあげく抜け出てきました
なおカラカラ遊んだのは ポールの“つなぎ目”部分は細く絞られていますが本体部分は本来の太さです そのため“つなぎ目”部よりも奥に押し込んでしまうと リングはストッパーの役目を果たさすことができずにカラカラ遊んでしまうんですね・・・
傷だらけになったポールの“つなぎ目”部 特に入口部は金槌で叩いたので潰れてバリが出来ています これを鉄鋼ヤスリで削り取ってます
歪んだリングもラジペンで円状に直しましたが ポール“つなぎ目”部のプライヤー痕はそのままです
気を取り直し φ9.5mmのステンレスパイプでリングを押し込みます
なおリングは細く絞られている“つなぎ目”部で留めます
最上段の節ポールも 逆さまにしてステンレスパイプで叩き入れますが こちらもあまり奥には入れず口から近いところで止めます
完成しました
しかしプライヤーの傷跡が無残です ぼろ切れ等で包んでプライヤーを使えば良かったなぁ・・・
なおショックコードの残りは121cmでしたので 使ったのは79cmということになりますね
まったくOSSUNは何をやっても上手くいった試しがありません・・・(涙)
おしまい
上記の記事の中でも述べていますが 純正ポールは長さ1800mmでφ16mmのところ OSSUNがピルツ用に購入したポールは長さ1800mmで【φ22mm】という仕様です
しかしこの長さは先端部の60mmのピンは含まない長さです つまり先端ピンを含む長さは1860mmとなり これでピルツを張るとスカートが浮いてしまいます
そこで3段つなぎのタープポールの最上部の節をパイプカッターで40mmカットしています
なおピンの長さの60mmをカットしなかったのは 切り過ぎて失敗しないよう“念のため”です
これで先端ピンを含んだポール長は1820mmとなります そして先端のピンには60mm長の木製丸棒を被せています ※赤テープは外れたときに探すときの備え
この丸棒のサイズは長さ60mmですが 先端ピンを差し込む長さ40mmの穴を開けています
純正のポールは先端部までφ16mmであり先端ピンはありません これはワンポールテントの頭頂部に当たる部分がピン状だとテント生地を突き破ってしまうからです
また ハーフインナーを吊り下げるときの先端サックはタープポールの細い先端ピンのままだと やっぱり突き破ってしまうリスクがあるので丸棒を被せているんです
なお丸棒はφ18mmとφ16mmの2種類作っています
しかし丸棒の中心に穴を開けるって 相当難しかったなぁ 何度も作り直しましたよ
ポールを40mmカットすると全長がその分短くなりますから 元々入っていたショックコードも緩んでしまい 煩わしいので いつだったか切断していました つまりショックコードで繋がっていないバラバラポールな状態でこれまで長く使ってきたんです
まっ しかしコロナ禍で家に籠もっていますから この機会にショックコードを付け替えてみようと思いたった次第です
問題はショックコードがポールの内部で“どんな仕組み”で留められているかということです
アウトドアメーカーのホームページには ショックコードの交換方法を載せているところもありますが ほとんどテントポール用のショックコード交換でした
テントポールのショックコードの場合は ポールの両端末にある金具に直接結ばれていますが タープポールの場合は ポール内で留め金みたいな器具で設置されています
一般的なストッパーはこんな針金バネのようです
こんな金具をどうやって引っ張り出すのかネットで調べて見ると・・・
針金ハンガーを・・・
バラしてフックを作ります
こんな感じ
これをポールに入れストッパーに引っ掛けて引きずり出すというやり方です
まず それを“mont-bellポール”の最上段の節のポールに突っ込んでストッパーを引きずり出すと 針金バネ状ではなくスチール製の固いリング状の輪っかが出てきました とても固い金属で アルミのように柔らかではありません
ちなみにポールから出し切ってしまうと新しいショックコードを繋いで再挿入するのが面倒だと思い 出し切らないで入口付近で止めています
YouTubeで事前に調べたところでは 一般的に上掲の針金バネのストッパーで留まっているものと思っていたのですが mont-bellのポールは違うんですね・・・
次に最下段のポールからリングを引っ張りだそうとしましたが 手持ちでは固くて困難でした なのでバイスに引っ掛けて引きずり出しましたよ
力任せに引き出したのでリングがポールから勢いよく飛び出してしまい・・・
その勢いでリングがバイスに当たって歪んで潰れてしまったようです
さてmont-bell仙台店で 1m@¥63ショックコードを2m買ってきています
これをまず最下段のポールリングに結びつけてポールの口へ入れ込みます
そしてそのリングをφ15mmの木丸棒でポールの奥へ押し込もうと思います
とても固かったので こんな感じで金槌で丸棒を叩いて押し込みました
途中まで入れたところで気付きました 丸棒を抜けるのか? 間抜けなことに 丸棒が抜けなくなっていたんです! 15mmの丸棒とφ3mmのショックコードですから ポールの口径の16mmにはそもそも無理スジだったんです アホですね~!
そこで今度は丸棒を抜くため 金槌でポールを叩いてみたり・・・
両手で引っ張ってみたりと大苦戦!プライヤーでポールを挟んで抜こうともしています
大汗かいてやっと抜けたと思ったら 新しいショックコードが切れてしまっているではありませんか!ポールと擦れのが原因ですね・・・
そして抜く際に 金槌で叩いていることやプライヤーで挟んでいることから 無残にもポールは傷だらけ!
おまけに押し込んだリングも ポール内でカラカラと遊んだあげく抜け出てきました
なおカラカラ遊んだのは ポールの“つなぎ目”部分は細く絞られていますが本体部分は本来の太さです そのため“つなぎ目”部よりも奥に押し込んでしまうと リングはストッパーの役目を果たさすことができずにカラカラ遊んでしまうんですね・・・
傷だらけになったポールの“つなぎ目”部 特に入口部は金槌で叩いたので潰れてバリが出来ています これを鉄鋼ヤスリで削り取ってます
歪んだリングもラジペンで円状に直しましたが ポール“つなぎ目”部のプライヤー痕はそのままです
気を取り直し φ9.5mmのステンレスパイプでリングを押し込みます
なおリングは細く絞られている“つなぎ目”部で留めます
最上段の節ポールも 逆さまにしてステンレスパイプで叩き入れますが こちらもあまり奥には入れず口から近いところで止めます
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この記事へのコメント
ossunさん夜分に失礼します!
なんだか物凄い努力を見せられた気がします^^
ショックコード…実は我が家はMARECHALの窓増設の時にダメになってたヤツを一緒にメンテ交換したのですが…同じように途轍もない苦戦をいたしまして、思わずあの時を思い出しました^^
それができないと設営完了しないしなかなかうまく行かないしで結果設営に2時間近く費やしたものです笑
ショックコード交換は意外に難易度が高い…これで良いんじゃないでしょうか^^
なんだか物凄い努力を見せられた気がします^^
ショックコード…実は我が家はMARECHALの窓増設の時にダメになってたヤツを一緒にメンテ交換したのですが…同じように途轍もない苦戦をいたしまして、思わずあの時を思い出しました^^
それができないと設営完了しないしなかなかうまく行かないしで結果設営に2時間近く費やしたものです笑
ショックコード交換は意外に難易度が高い…これで良いんじゃないでしょうか^^
Posted by 劇団にひき at 2021年04月08日 00:07
>劇団にひき さん
おはようございます
やっぱり苦労したことがあったんですね~
ショックコード交換は 以前から「やろう,やろう」と思いながら 面倒くさいから手つかずでした
今回やってみて やっぱり“ムズイ”ですねぇ
タープポールのメーカーによって「ストッパー」の形状が違っているようですし これは外側からは見えないところにあるのでどうなっているか分からない 全く厄介でした
おはようございます
やっぱり苦労したことがあったんですね~
ショックコード交換は 以前から「やろう,やろう」と思いながら 面倒くさいから手つかずでした
今回やってみて やっぱり“ムズイ”ですねぇ
タープポールのメーカーによって「ストッパー」の形状が違っているようですし これは外側からは見えないところにあるのでどうなっているか分からない 全く厄介でした
Posted by OSSUN at 2021年04月08日 06:48
こんにちは。やっと暖かくそしてバイク修理も終わった。
と思ったら又ジワリ…増えたせいでキャンプ行きも
躊躇う日々です。この機会にヘリノックスの
ショックコードの交換を考えていましたが
この記事読んでムムムッ、どうしようかな~
もっと複雑なつなぎ方だし‥‥
熟慮中です(笑)
と思ったら又ジワリ…増えたせいでキャンプ行きも
躊躇う日々です。この機会にヘリノックスの
ショックコードの交換を考えていましたが
この記事読んでムムムッ、どうしようかな~
もっと複雑なつなぎ方だし‥‥
熟慮中です(笑)
Posted by 風船願坊 at 2021年04月08日 11:41
OSSUNさん、おばんです。
ポールってメンテナンス大変なんですねえ、なんだか気後れしてしまいますが幸い私のポール類は皆簡単なタイプみたいでホッとしています(笑
使って壊れて直してまた使う、私もそうして長持ちさせますよ~。
ポールってメンテナンス大変なんですねえ、なんだか気後れしてしまいますが幸い私のポール類は皆簡単なタイプみたいでホッとしています(笑
使って壊れて直してまた使う、私もそうして長持ちさせますよ~。
Posted by 凍人 at 2021年04月08日 17:23
>風船願坊さん
こんばんは~
ヘリノックスのショックコードですか・・・確かに複雑でしょうね~
安い物ではないし上手く行かなかった場合を考えると躊躇するのは分かります
メーカーサポートで交換してくれないですかね・・・
こんばんは~
ヘリノックスのショックコードですか・・・確かに複雑でしょうね~
安い物ではないし上手く行かなかった場合を考えると躊躇するのは分かります
メーカーサポートで交換してくれないですかね・・・
Posted by OSSUN at 2021年04月08日 18:36
>凍人さん
こんばんは~
“使って壊れて直してまた使う” やっぱりこれですよ!
「壊れたら新しい物を買う」なんてやってたらお金がいくらあっても足りないしgoodsへの愛着も湧いてきません
お気に入りのgoodsを修理しながら長く使うことでアウトドアへの造詣も深まるんでしょうね~
こんばんは~
“使って壊れて直してまた使う” やっぱりこれですよ!
「壊れたら新しい物を買う」なんてやってたらお金がいくらあっても足りないしgoodsへの愛着も湧いてきません
お気に入りのgoodsを修理しながら長く使うことでアウトドアへの造詣も深まるんでしょうね~
Posted by OSSUN at 2021年04月08日 18:41